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東方神起茶屋

東方神起(二人)に対する歪んだ愛と腐女子のオタク心を片隅で叫ぶブログ 同時に平和について真剣に訴えていきます。歴史修正主義、差別主義、絶対NO! 
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※萩尾先生の某漫画が元になった妄想小説です。
嫌な方は読まないようにお願いします。
完全自己責任でお願いします。




プロローグ 1 2 3

思い出の棘 4


思い出の棘 4

東方神起のツアーは大成功に終わった。
いろんな国のいろんなイベントにも参加したが、どこも熱狂的に迎えられた。時には度を越したファンの行動もあったりと大変な事も多かった。
が、スタッフもサポートメンバーも成功に喜び、達成感を感じられるツアーであった。
サポートメンバーであるチャンミン達にもファンレターが届いてチャンミンは驚いた。
ファンレターなんかもらうのは初めてだったから…
嬉しいけれどちょっと照れくさいような…
宿舎に戻ってきてチャンミンは、ほっと息をついた。
気持ちを落ち着かせようと、外に出て夜道を軽く散歩する事にした。
『ツアーは大変だったけれど、すごく勉強になったし、とても楽しかったな~』
歩きながらツアーを振りかえって、チャンミンはこれまでの事を思い出していた。
東方神起のメンバーのオーラはやっぱりすごかった…
舞台の上でも楽屋裏でも、ユノはいつもリーダーだった。
周りの人達に気を使い、メンバーをまとめて、何事にも真摯に誠実に取り組んで…
…やっぱり、すごいんだな…ユノは…
みんながユノの人柄が大好きで好感を抱いているのが分かった。そう思わせるものをユノは持っているのだ。
なんだかチャンミンは誇らしい気持ちになって宿舎に戻ってきた。
自分の部屋に戻ろうと練習部屋を横ぎったが、部屋の中から口論しているような声が聞こえたのである。
その中の一人がユノの声であったので、チャンミンは思わず足を止めた。
「…どうして…なんだ…みんな…話合えば…」
「ユノこそ…俺たちは……」
「…なあ…いっしょにSMを…」
断片的に聞こえてくるだけで話の内容は分からなかったが、東方神起のメンバー同士で口論をしているようだ。
不安に襲われたチャンミンだったが、盗み聞きをしているようなのが嫌ですぐに立ち去った。
でも、その不安はずっとチャンミンの胸に澱のように残ったままだった。
そんな中、東方神起のメンバーが事務所との契約を打ち切りたいと言い出してもめている、という噂されるようになったのである。
「なあ、チャンミンはどう思う?」
「な、なにが?」
キュヒョンの言葉にチャンミンはどきりとする。
「東方神起がSMを止めるかもしれないって噂だよ」
「そうだな…」
「なんでも、ユノ先輩は反対しているらしいんだが…他のメンバーの先輩が…」
近くにいた他の練習生達も話に加わる。
「ショックだな」
「…ユノ先輩可哀想…中にはひどい事言ってくる人もいるらしい…」
「どうして?ユノ先輩は関係ないだろ?もめているのは事務所とだろ」
「リーダーのくせに…とか…ユノ先輩は何も言わないけど…」
「…責任感ある人だもんな…」
「でも…あまり自分を責めないで欲しいよ…」
チャンミンもユノが心配だった。
…ユノは優しすぎるところがあるから…
余計、辛い思いをしているのではないだろうか…?
ユノが辛い思いをしていると思うと、心が痛む。
自分には何も出来ないのだろうか…?

次の日の夜中、チャンミンはいきなり目を覚ました。
なんだか目が冴えて眠れない。
何か飲もうか、と食堂に行きかけたが、練習部屋のドアから明かりが漏れているのに気が付いた。
『消し忘れたのかな?』
チャンミンが部屋を覗くと、そこにはユノが一人で床に座りこんでいたのである。
驚いたチャンミンだったが、ユノの側にはお酒の瓶が置いてあるのを見て胸がズキリとした。
一人で床に座り込んでお酒を飲むユノの背中はとても小さく見える。
『あんまり…お酒…飲めないのに…』
ツアーの間に打ち上げなどを何回かやったが、ユノはビール一杯ですぐに真っ赤になっていたのだ。
チャンミンは意を決して部屋の中に入った。
「…ユノヒョン…」
「…え…あ…チャンミンか…」
ユノは半分酔っているのか驚きもせず、少しぼんやりした瞳を向けた。
「駄目じゃないですか、こんなにお酒を飲んじゃ…」
チャンミンはお酒の瓶を取り上げた。
「チャンミン…返してくれ…」
「駄目です…」
「…返せ…」
「駄目なものは駄目です」
「…チャンミンは後輩で僕は先輩だぞ…」
「後輩だろうが先輩だろうが駄目なものは駄目です」
「……………」
ユノはキョトン…とした表情をしたが、すぐに寂しげに微笑んだ。
「…分かった…部屋に戻るよ…」
「…部屋ってこの宿舎ですか?」
「…うん…今日はこの上の客用部屋に泊めてもらってる」
立ち上がったユノはふらついたので、チャンミンがすぐに支えた。
「肩を貸しから部屋まで送ります…」
「ごめん…」
「…借りにしときます…」
「ふふ…そうだな…覚えておくよ…」
ふらふらするユノを支えながら部屋に戻ったが、途端にユノは「…気持ち悪い…」と言う。
チャンミンが急いでおトイレに駆けこませて、なんとか間に合った。
顔色が悪くて朦朧としているユノを支えながら口をすすがせ、ベッドに寝かせ、水を飲ませたり、いろいろ世話をした。
やっと様子が落ち着いて、ユノが眠ったのを確認して部屋を出ようとしたが、服が突っ張ったので振り返る。
ユノがチャンミンの服の裾を掴んでいたのである。
そっと手を放そうかと思ったが、ユノが小さく
「…行かないで…」
と囁いた。
チャンミンはその淋しげな声を聞いて、手を振りほどくことが出来なくなってしまった。
起こさないようにベッドに張り込み、ユノの隣に横になる。
ユノの寂しげな寝顔を見て、チャンミンは自分が辛い時にユノが傍に来てくれた事を思い出した。
『僕は…今…あなたの隣にいていいのかな…?』
少しは辛い気持ちを和らげてあげられるだろうか?
チャンミンは強くなりたい、と思った。
ユノを守れるぐらい強く…







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