某掲示板にて、こんな質問と回答がありました。
質問:韓国人や中国人は世界でも嫌われていると聞きましたが、本当ですか?
回答:本当です。私がヨーロッパに留学していた時、「中国人・韓国人お断り」と張り紙がしてある店がありました。
これは嘘です。
人権意識の高い欧州で、こんな張り紙をする行為は出来ません。
欧米諸国は1960年代から70年代にかけて国連の人種差別撤廃条約を批准し、すでにこうした行為を禁じる国内法が制定されているからです (留学していたのが50年前とでも言うなら、ともかくね…そんな時代に留学ってあったのかな?)
こんな行為をすれば即刻「営業停止」「罰金」などの刑事罰を科せられる筈です。
では、何故、こんな簡単な嘘が日本ではまかり通っているのか?
残念ながら日本人として恥ずかしい事に、日本は「差別大国」なのです…(T_T)
現在、国連の人種差別撤廃条約を批准している先進国で、人種差別や国籍差別を禁じる国内法がないのは日本だけ。※下記補足
今年、発表された「2012年、国別「男女平等」実情調査(134カ国)」でも、日本は順位を下げて94位…
先進国ではぶっちぎりの最下位…;(記事A)
人権問題に取り組んでいる方々は、国際会議に出る度に、苦労なさっているようです…(記事B)
そんな「差別大国」な環境の他に、
「真実は難しいが嘘は簡単」という理由があると思われます。
東方神起の五人時代のからのトンペンさんで「裁判・分裂」の事を
『「どうして、こんな事になったか本当の事が知りたい」と思って調べてみたら、すごく大変だった』
という体験をされた方がいらっしゃると思います。
「真実は作り話よりもろい」という諺があるように、真実を見つけ出すのはとても大変なのです。
何故なら、真実はその時の事情、環境、時間、関係者、それらが複雑にからみあい、一つとして同じものがないからです。
一方、嘘というのは単純明快、ワンパターンです。「詐欺師の手口」のように。
しかし、人は「単純で簡単なもの」に引かれてしまいがちです。
分かりやすいから。
だから、「はい、こうです」と簡単に答えを出されると信じてしまうのです。
本当かな?と思っても調べる方法が分からなかったりします。ネットで検索するにも「人種差別撤廃法」などの言葉を知らなければ調べにくいでしょう。
気を付けなければいけません。
この質問も考えてみればおかしいのです。
どうして「世界で」の事を聞いているのに、日本の、主に日本人しか見ない、日本のネット掲示板で尋ねるのでしょう?
海外の事情が知りたいのなら、「Facebook」などで世界中の方に直接聞いた方が正確です。
聞いた途端「あなたは差別主義者ですか?」と言われて軽蔑されるのがオチでしょうけどね…;
「嘘は単純である」と「嫌韓」「嫌中」な人達は平気で嘘をつく、というのは忘れないようにしておこう、と思っています。
また、「日本の人種差別意識は非常に低い」という事も…(悲しいことに…)
参考資料(絶対的資料ではなく参考にして下さい)
記事A(元記事がリンク切れなので紹介しているブログです)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2902.html
記事B「ヒューライツ大阪」
http://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/sectiion3/2010/05/post-102.html
※私が最終確認したのは2010年。それ以後は「出来た」という情報は入っていないので、多分まだ出来ていないと思います。早く出来て欲しいのですが…
今の日本じゃ無理か…( ̄_ ̄;)
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