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東方神起茶屋

東方神起(二人)に対する歪んだ愛と腐女子のオタク心を片隅で叫ぶブログ 同時に平和について真剣に訴えていきます。歴史修正主義、差別主義、絶対NO! 
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※ユノがヴァンパイアに狙われる、という妄想小説です。苦手な方は読まないで下さい。
完全自己責任でお願いします。

 
Pure Blood 3
 
「じゃあ、車をまわしてきますからここで待っていて下さい」
マネージャーに言われて、ユノは駐車場とスタジオをつなぐ扉の前で立っていた。
ユノとチャンミンは新作アルバムの為に、ここNYに来ていた。
海外で本格的にレコーディングするのは初めてなので、ユノもチャンミンも少し緊張していた。
しかし、心地良い緊張感である。
スタッフは皆実力を伴った気持ちの良い人達ばかりだし、時間制限も厳しく設けられていなかったので焦る必要もない。
ユノは作業が進むにつれて、良いアルバムが出来るだろうと確信する様になっていたが、それはチャンミンも同じようだった。
言葉にしなくてもお互いの目をみれば分かる。
『チャンミンはもうホテルに戻っているかな?』
チャンミンは映画の舞台挨拶の為にソウルに帰っていたのだが、今日戻ってくる予定だった。
『早くチャンミンの顔が見たいな…』
いつもいっしょにいるので、しばらく会わないと寂しくなってしまう。
『戻っていたらいっしょにおいしいものでも食べに行こうかな?』
そんな事を考えていると、突然、駐車場の明かりが消えた。
『停電?マネージャーは大丈夫だろうか?』
辺りを見渡していると、ユノは周りの空気が急速に冷たくなっていくのを感じる。
『なんだ?』
空気だけではない。喧騒も聞こえなくなっている事に気づく。
沈黙と暗闇の中、ユノが不気味な見えない何かを感じて不安を覚えた時
ユノ
「え?!」
いきなり名前を呼ばれてユノは飛び上がった。
闇の中にライターが灯される。その光に照らされて、見覚えのある顔が浮かび上がる。
「…あ…あなたは…」
「久しぶりだな…ユノ…」
「…カート…さん…」
そこに立っていたのは森の中で迷った時に屋敷に泊めてくれたカートだったのである。
ユノは驚きを禁じえなかった。
「どうしてカートさんがここに?」
「それはこちらの台詞だ。君こそどうしてここに?いや、どうしてNYにいる?」
「…実は…レコーディングの為に来ていて…」
「レコーディング?君は歌手か?」
「はい、そうです…」
「素晴らしい…音楽は素晴らしい芸術だ…歌を歌える者がうらやましい…」
カートがゆっくりと足音をたてる事もなく近づいてくる。
「…一度、ゆっくり話を聞いてみたい…」
ユノは彼が近づいてくるにつれ、増していく不安に戸惑った。
『どうした…?どうして、こんなに不安になるんだ…?』
カートは相変わらず整った顔立ちをしており、長い黒髪と白い肌。吸い込まれそうな蒼い瞳の色も変わりなくて…
ユノはあの瞳を見ているといつも感じる眩暈をまた覚えた。
「…ユノ…君はどこに泊まっている?」
「え…グランドハイアットです…」
「一度、訪ねてもいいかな…?」
「…え…?」
ユノはグランドハイアットホテルのスイートルームにチャンミンと泊まっていた。誰かを招待するならチャンミンに聞いてみないと…
そう思うのだが、口からは思っているのとは違う言葉が飛び出していた。
「はい…構いません…」
「…招待してくれるのだね…」
「…はい…」
「ありがとう…楽しみにしているよ…」
ライターの明かりが消え、辺りは再び暗闇に包まれる。
次の瞬間には消えていた駐車場の明かりが一斉に灯って、ユノは大きく息をはいた。
身体がすっかり冷え切っている。
『どうして、こんなに緊張するんだろ…』
「ユンホさん、お待たせしました。どうしました?」
マネージャーが現れて、車をユノの前に止めた。
「え、何が…」
「顔色が悪いですよ…汗もかいているみたいだし…」
「そ、そうかな…」
ユノの内で訳もなく不安が大きくなる。
「疲れたのですね。早くホテルに帰って休みましょう。チャンミンさんも先ほどホテルに着いたみたいですよ。携帯に連絡がありました」
「本当!」
ユノは心の中がパッと明るくなるのを感じて、急いで車に飛び乗った。
「早く帰ろう。ホテルに着いたら皆でおいしいもの食べに行こうよ」
「いいですね。チャンミンさんは機内で何か食べたかもしれませんが」
「大丈夫だって。チャンミンはすぐお腹が減るから」
「それもそうですね。明日のレコーディングに備えて、力のつくものを食べましょう」
「そうしよう!」
ユノは先ほどの出来事など忘れてしまったかのように、気持ちはチャンミンにとんでいた。
事実、カートに会った一連の出来事は、ユノの中ではぼんやりとしか思い出せなくなっていたのである。
 
 
※需要がないと分かっていますが、書き投げも気持ち悪いので書きました~;
ま、まさか長くなるんじゃ…;








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