埼玉スタジアムで8日に行われたJ1浦和-鳥栖戦で、外国人への差別を想起させる「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられた問題で、Jリーグは13日に、浦和にけん責と無観客試合の処分を科しました。今季、新たに適応された制裁で、最も重い処分となります。Jリーグの村井満チェアマンは重い処分の理由を「問題の本質が極めて重いものであるというメッセージを伝えることが大切」と説明。横断幕の存在を運営側が認識しながら(良心的なサポーターが知らせて撤去を要求)試合終了まで撤去しなかった事も重視し「違反行為に加担したととられても仕方ない」と批判しました。横断幕を掲げた男性3人に対しては、この男性3人が所属するサポーター団体のメンバー全員を、浦和のすべての試合に対して無期限入場禁止としました。個人的にこの処分は妥当と思われます。
もっと早く明確な対処をすべきだったとさえ思います。
問題は浦和クラブ側の対応。浦和は2010年頃からサポーターが外国人選手に侮辱的なやじを飛ばしたり、警備員に暴力行為を加えるなど、問題を起こしてきました。
制裁金500万円などの処分を受けたことがあるにも関わらず、真剣な反省や、サポーター達の話し合い、自分達の行動を考え直す機会、などに繋がりませんでした。
今回の処分が、差別行為を無くす方向へ進むきっかけにになる事を願います。念の為の補足ですが…
以前「竹島問題」において韓国のサッカー選手が抗議パフォーマンスをした行為について。
韓国サッカー界は、その選手に対してサッカー界からの永久追放という処分をくだしたそうです。
この問題が起きた時…今は閉鎖しているトンペンの大手ブログさんが(一年以上前に閉鎖したブログなのでお許し下さい)
憎しみや怒りを一方的にばらまくような記事を書いていて、極めて問題があるな~と私は感じました。
一番の問題は
「問題の本質を歪めた見方をする」ことにあったと思っています。
問題の根本が歪むと、問題の正しい解決が出来ませんから。
問題の解決とは
「丁寧な議論と、問題の根本を正しく見つめ直す」という事でなければいけません。
それには、とても時間がかかります。だから、皆、やりたがらない。
目の前に差し出された
「簡単で分かりやすく、自分が悪くない耳障りのいい答え」
にとびついてしまう。
まったく問題が解決しないまま、さらに悪い方向に流れていってしまう。それが、一番やっかいだな~と思います。
※精神科:香山リカ氏「いい事もすれば悪い事もする。それが人間だ」という事が理解できない人が増えている。自分にとって「好きか嫌いか」「敵か味方か」「最悪か完璧か」で捕える傾向がある。これは境界性パーソナリティ障害で見られる病的な心の姿勢の一つで「スプリッティング」と呼ばれている。境界性パーソナリティ障害の人達は、自分をコントロールする事が出来ず、すぐに不安定となって衝動的な極端な行動に走る、といった特徴をもっている。この人達は、こうやって極端な二分割の思考ですべてを判定することで、いろんなものを上手く回避しようとしている。それは、人間関係の複雑さを受け入れる事だったり、自分自身の問題を直視することだったり、状況を解決するには時間がかかると、認める事だったりする」
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